多くの方が日常的に運動を行っている中で、時には運動の効果が思うように出ない、痩せない、不調が改善しないという悩みを抱えることがあります。
これらの問題の背後には、思わぬ原因が隠れているかもしれません。その一つが「正しい呼吸法」です。
はい、驚くかもしれませんが、私たちの生命活動の基本である「呼吸」に問題があると、これらの問題が生じるのです。
私たちは1日に約2万回呼吸をします。
これだけ頻繁に行われる行動が、もし不適切であれば、身体に様々な不調を引き起こす原因となります。
例えば、不適切な呼吸法はインナーユニット機能の低下、肩や首での呼吸、自律神経の乱れなどを引き起こし、これらは身体の不調やスポーツパフォーマンスの低下に繋がります。
では、どのような呼吸が理想的なのでしょうか。
呼吸は横隔膜の動きにより行われます。
横隔膜が収縮し下がることで肺に空気が取り込まれます。
これには肋骨の動きや脊柱、インナーユニットも重要な役割を果たします。
息を吸う時は、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋群が弛緩し、横隔膜が収縮します。
反対に息を吐く時は、これらの筋肉が収縮し、横隔膜が弛緩します。横隔膜と骨盤底筋群の適切な動きが、スムーズな呼吸には不可欠です。
胸郭と骨盤のアライメントが崩れていると、この運動が妨げられ、呼吸機能不全を引き起こす可能性があります。
呼吸の改善には、胸郭と骨盤のニュートラルポジションを獲得し、呼吸を促進することが重要です。
これを実現するためには、ストレッチポールを使ったベーシックセブンエクササイズがお勧めです。
これにより、身体の状態を整え、無意識下で行われる呼吸を適切な動きに整えていくことができます。
このように、呼吸は私たちの身体と心に多大な影響を与えます。日々の生活の中で意識して正しい呼吸を行うことで、身体の不調を改善し、より健康な生活を送ることができます。
ぜひこの機会に、あなたも正しい呼吸法を身に付けてみてはいかがでしょうか。